4月18日、静岡茶市場で新茶シーズンの幕開けを告げる「初取引」が開かれます。この初取引で毎年、高値で取り引きされる新茶の摘み取りが4月17日朝、静岡市清水区両河内で行われました。
静岡市清水区の山あいにある茶畑には地元の茶農家など約60人が集まり、高級ブランド茶で知られる「高嶺の香」の柔らかな新芽を丁寧に摘み取っていきました。
高嶺の香は、茶の木の枝を自然の木のように伸ばす「自然仕立て」で育てられています。茶摘みも手作業で行うことから収穫量が限られ、静岡茶市場での新茶の初取引では、毎年高値をつけています。
<摘んだ人>
「このお茶の香りを感じながら摘めるっていうのは、すごく楽しいなって」
「葉っぱが思っていたよりもしなやかなので、繊細だなと感じています」
<両河内茶業会 山本賢吾会長>
「ごくわずかな本当に限られた数しかできないので、色んな方にとはならないけど、本当に巡りあわせで飲めるんだったらぜひ飲んでほしい」
静岡県牧之原台地では新芽の出来を確認する調査が行われました。
<茶業研究センター 鈴木英志センター長>
Q.出来栄えは?
「比較的、こうやって見た感じ全体がいい感じになっているのかなと思う」
毎年同じ時期と場所で前の年と比較しながら、新芽の数や長さ病害虫の発生状況などをチェックしています。
<茶業研究センター 鈴木英志センター長>
「これで一番茶、2025年の八十八夜に美味しいお茶が皆さんに届けられるんだろうなと」
静岡茶市場で4月18日に開かれる新茶の初取引、新茶シーズンが本格化します。