
桐陽は選抜大会出場の常葉大菊川を6―2で破り、初の4強入りを決めた。日大三島は公式戦初登板の先発佐藤優真が静岡商打線を1点に抑えた。磐田南は浜松商との延長11回タイブレークの熱戦を制した。聖隷クリストファーは打線がつながり、御殿場西を5―1で下した。
準決勝は5月3日、3位決定戦と決勝は同5日に草薙球場で実施する。
■桐陽、常葉大菊川に昨秋の雪辱果たす
常葉大菊川の壁を破り、桐陽が春季県大会で初めての4強入りを果たした。常葉大菊川は昨秋県大会準々決勝で敗れた相手。新井監督は「縁あって戦う機会が巡ってきて、目標を達成できた」と感慨に浸った。
昨秋の対戦時は7回5失点で降板した先発望月。この日は悔しさをバネにトレーニングや食事で体づくりに取り組んだ成果を発揮した。「一番苦しかった」という五回の1死二、三塁のピンチも、2者連続三振に打ち取り、九回まで140キロを保つスタミナも見せた。
八回には「望月がピンチを抑えていた。絶対に打って少しでもサポートしたかった」と遠藤が走者一掃の二塁打で大きな追加点をもたらした。新井監督も「ここぞの場面で打ってもらって価値があった」とたたえる。
チームは今大会の目標だった4強入りを達成したが、1週間後には東海大会の切符を懸けた準決勝を控える。望月は「常葉大菊川に勝ったことはチームがレベルアップできるいい経験」とし、遠藤も「優勝を目指し、その流れで夏も勝ち進みたい」と言い切り、さらなる躍進を誓った。