LIFEライフ

静岡新聞教育文化部

【北斎館の「知られざる至極の木版画 摺物」展】 北斎とビートルズ

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、11月12日まで長野県小布施町の北斎館で開催されている「知られざる至極の木版画 摺物」展。

浜松市美術館「北斎展」(4~6月)、静岡市東海道広重美術館の「広重か北斎か」展(6~8月)に導かれるように小布施へ。企画展は「摺物(すりもの)」と言われる注文制作の木版画がテーマ。絵の具を付けず版木に紙を強く押し当てる「空摺(からずり)」に感心。源氏物語の藤壺、紫の上の衣装の柄を凹凸で表現。富士山の輪郭線に空摺を用いた作品も。まさしく江戸時代のエンボス加工。あたかもザ・ビートルズ「ホワイトアルバム」の趣。 (は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

あなたにおすすめの記事

RANKING