4月の静岡ダービー以降、別メニュー調整が続いていた清水エスパルスのMF宮本航汰選手が段階的に全体練習に合流しています。2019年のFC岐阜時代以来の長期離脱となり、「みんなと同じ時間にグラウンドに出るのはやっぱりいい。早く復帰して貢献したいという気持ちが強くなった」とプレーできる喜びをかみしめています。
―合流まで長かった。
みんなと同じ時間に外に出るのはやっぱりいい。今は特にけが人が多い中でみんな頑張ってくれているので、なるべく早く復帰して貢献できればという気持ちが強い。
―これだけの離脱経験は。
岐阜の2年目の時も同じようなけがをして3カ月、復帰してまた3カ月のけがをして半年くらいやれない時もあった。今の方が体は動くが難しい場所で、自分が治すかやり続けるかジャッジするのが難しい状況だった。
気持ち的にも体的にもできなくはないが、100パーセントでできずに貢献できないのはあれだなという葛藤も悔やまれる感じもあり、いろいろと考えさせられる2、3カ月だった。
―自分の感覚と外部評価とじっくり見極める感じか。
体はどうしても動けてしまうので、じっくり治すという感覚でいて、全くプレーできなくはないというけがなので本当に難しかった。なので、自分を最大限ピッチで出せるまで1回治して復帰できるようにと思ってリハビリに励んだ。もうシーズン半分を切ったが、間違ってなかったということをピッチで表現したい。
―チームを客観視する時間が増えてどう感じていたか。
プレーしている選手もインタビューで答えている選手も言っているが、やっていることは間違っていないと思う。自分たちのサッカーを自信を持ってやればいい。修正点、課題、苦手な部分がはっきり出れば、チャレンジして克服する姿勢を見せて変えていかなければいけない。ただ、根本的な部分は間違っていない。自信を持って、ぶれてはいけない。
―久々に乾貴士選手と練習している場面もあった。
離脱して最初のころは「まだ?」「まだっすね」みたいなやりとりはあった(笑)ピッチに戻れてチームの練習の中に入れたってことが本当にうれしかった。
なかなか勝てていない状況で、ただ明るければいいというわけではないが、声を出すことにも意味がある。今はそういった部分しかできない。できる範囲で意見なんかを選手一人一人に伝えていければなと思う。