
静岡新聞社出版部のアッキーこと秋田です。
8月も後半に入り、夏休みも終盤です。小中学生のみなさん、夏休みの間、読書をしましたか?
子どもたちにはぜひ、この夏休みに人生の宝となる本と出会ってほしいと思います。
そこで、今回の「書店員さーん!お薦めの本、教えてください」は、「今でも間に合う!夏休みに小中学生に読んで欲しいお薦め本3冊」と恒例の「子育て世代に是非読んでもらいたい1冊」を谷島屋営業本部の丸林篤史さんに教えていただきました。 ※価格は税込
「なぜ僕らは働くのか」 池上彰(著) Gakken

B5判 227頁 1,650円
【内容】“働く”とは? “生きる”とは?
あなたは子どもたちに伝えることができますか?
仕事、お金、働きがい、AIの進歩、多様性の尊重、人生100年時代…。働くうえで考えるべき様々なテーマを漫画と図解で多角的に伝えます。これから社会に出る若者たち、仕事に向き合い悩む大人たちが、未来に明るい希望を持てるように。そんな想いが込もった、温かくて前向きになれる一冊です。
【丸林さんのお薦めポイント】
「なぜ働くのか」を分かりやすく解説した本です。私は元々システムエンジニアになりたかったため、勉強をしながら夜間に本屋のアルバイトをしていました。そこで本を販売する面白さを知り、書店員になりました。
働く理由は「好き」だけでなく、「得意」だったり「後から見つかる」こともあると思います。
100人いれば100通りの考えがあると思います。
正解がない「なぜ働くのか?」という問いに、家族で話すきっかけとなる本です。
「大人も知らない みのまわりの謎大全」 ネルノダイスキ(著) ダイヤモンド社

B5判 302頁 1,650円
【内容】「標識の絵って、よく見ると怖い」「電線に止まってる鳥は、なんで感電しないの?」「ビルの上のクレーンって、どうやっておろすの?」。世界は驚きと謎に満ちている! 宇宙人ふたりが地球の住宅街をおそるおそる旅しながら、地球人のみなさんも知らない51の謎を解明する本。知的好奇心をもつ全人類必読の書です。
【丸林さんのお薦めポイント】
日常の何気ないものも、その作りや理由を知っていますか?
普段なら見過ごしているものも、よーく考えてみると知らないことだらけ。
アスファルトや標識など、何気なく素通りしてしまう町並みの意味を違う視点で観ることができます。
「自分の思いを言葉にする こどもアウトプット図鑑」 樺沢紫苑 さわ(著) サンクチュアリ出版

A5判 208頁 1,650円
【内容】小学生でも理解しやすいようにすべての漢字にふりがなをつけ、イラストや漫画を多用した構成になっています。楽しみながら「話す」「書く」「行動する」力を鍛え、アウトプットの習慣を身につけることができます。
【丸林さんのお薦めポイント】
現在ビジネス書など「言語化」の書籍がブームになっています。こどもの頃から話す力を養っておけばよかったなんて思うことありませんか?
記憶が定着するために必要なこと、友達との関係を円滑にするためにどうすればいいかなど、大人でもこどもでも大事なものって案外一緒なことが多いですよね。
本書はアウトプットの内容がかみ砕いて書かれているので、小学生にも十分理解できます。
恒例!今月の「子育て世代にお薦めの1冊」は?
続いて本コラム恒例!子育て真っ只中の世代にぜひ手に取ってほしい、お薦めの本を紹介してもらいました。「一年一組せんせいあのね」鹿島和夫 ヨシタケシンスケ(著)、理論社

B5判 111頁 1,650円
【内容】鹿島和夫さんと、鹿島さんが担任をした小学校一年生との、いわば交換日記であった「あのね帳」から、54篇のつぶやきをセレクト。
笑いをさそうもの、胸をうつもの…こどもたちから生まれた生のことばがヨシタケシンスケさんの絵とタッグを組み、新たに心をゆさぶります。
【丸林さんのお薦めポイント】
くすっと笑えるもの、じーんと胸をうつものがあり、気がついたら笑ったり、涙がにじんだりしていました。私も一年生のころ、こんな感性を持っていたんだっけ? 改めてあの頃のことを思い出させてもらいました。ありがとう。一年一組のみんな。

本を紹介していただいた 谷島屋 浜松営業本部 丸林篤史さん
<DATA>■谷島屋 浜松本店
住所:静岡県浜松市中央区砂山町6-1 メイワン8階
電話:053-457-4165(浜松本店)
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