
7月6日のロアッソ熊本戦で0-2と完敗したジュビロ磐田は、プレーオフ圏外の8位に後退しました。7月12日の北海道コンサドーレ札幌戦は総力を挙げて戦います。
来季からの加入が内定している特別指定選手の吉村瑠晟選手(関西大)が磐田の練習に再合流。熊本戦で4試合ぶりに先発したルーキーの角昂志郎選手は、前節の反省を生かします。またふくらはぎの肉離れで離脱していた三浦龍輝選手が全体練習に合流しました。
DF吉村瑠晟「チームを活性化したい」
-大学の試合は一段落したんですか。
そうですね、前期リーグも終わって、(9月の)総理大臣杯まではトレーニングマッチとかがあります。(今回のスケジュールは)まだ未定なんですけど、こっちの予定と向こうの予定でいろいろ話し合って今から決めると思います。
-ルヴァン杯のG大阪戦で決勝点を奪ったが、リーグ戦出場への意気込みは。
新しい人も入ってきて、チームにどんどん刺激が入ってくる中で参加させてもらっているので、そういうところではやっぱりチームを活性化させるような選手でなければいけないと思います。自分がリーグに出て、チームを勝たせてというところが自分の役割だと思っているので、それを達成できるように頑張っていきたいなと思っています。
-大学生は夏場に強そうなイメージがある。
そうですね、夏でも結構走ったりするので。そういうところで差を見せられたらなと思っています。
-27年からの加入が内定した関西大の後輩の桑原航太選手はどのような選手か。
関西大は4バックで、2人でサイドバックをやっています。関大の良さは両サイドバックのアタックのところ。アミノバイタルカップの京都産業大学戦の得点は、僕から真ん中経由で桑原に展開して、そのまま桑原がクロスを入れて、僕が頭で決めたりというのもあったので、相性はいいかなと思います。結構あいつも去年から出ているので、僕も慣れている感じです。
-桑原選手はサイドバックとしてはどんなタイプか。
真面目ですね。桑原は真面目。攻撃でもちゃんと走って、推進力を持ってやりますし、守備でもしっかり戻ってきて、ちゃんと1対1を止めたりとか、相手と対応したりとか。僕は、何て言うんですかね、よく言えば遊び心…。そういうのがあるんですけど、あいつは真面目で堅実なサイドバックという感じで、運動量もあって、結構頼りにする場面は多いですね。
-先発した6月4日のルヴァン杯プレーオフ第1戦を振り返って。
何もやらせてもらえなかったというのが大きくて、J1の壁というか。ガンバ戦(5月21日の3回戦、吉村選手が決勝点)の時は途中から出て、相手の体力もなくなっていましたし、最後までそこで自分の良さが出せたという部分はありました。
でも、スタメンで出た時は相手がフレッシュで、マッチアップしたのが足の速い選手だったので、そういうところで自分の良さが消された中で、前半のうちに対応ができずに交代という結果に。やっぱり悔しかったですし、大学に帰ってもその思いというのは結構多かったですね。
-それ以降、変わった部分や意識している部分は。
やっぱり頭を使って修正というところは大学でやろうかなということが多くなって。大学レベルだったら自分の身体能力とか、そういうので解決できちゃうところもあるんですけど、周りを見てコミュニケーションを多く取って状況を整理して、自分のポジションを修正するというところは、大学に帰っても前よりチャレンジする部分が多くなったかなと思います。
MF角昂志郎「仲間を信じてやっていく」
-久しぶりに先発した熊本戦を振り返って。
ほぼ何もできなかったかなという印象です。個人的なことだと(ボールを)取られる回数が圧倒的に多かったですね。思うような形で入れなかった場面も多かったですけど、それでもやっぱり収めるぐらいじゃないとだめだなと思います。
みんながいつも通りできてない時こそ、何か違いを出せる選手が一番貴重だと思うので、この前みたいな試合で自分も何も変えられなかったのが、こちらとしてもまだ全然力ないなと思います。
-ジョルディクルークス選手が1対2にされる場面が多く、熊本に研究されている印象だった。
あそこは想定してはいたんですけど、なかなか取りどころが定まらなくて、タイミングが合わなかった。フォワードはいつ行けばいいかわからず、タイミングを伺ってはいたけど、なかなかチームとしてプレスに行けなくて、その間にフリーで裏を蹴られてというのがあったので、本当にチームとして守備が全然機能しなかった印象ですね。
自分たちも取りに行きたい気持ちはすごいあって、でもそこをやっぱりフォワードだけが行きたがって間延びさせて間を使われるのが一番怖かった。自分たちもまずコンパクトにしてから守備を構築していこうとは思っていたけど、なかなかそのタイミングが来ず、ずっと相手にフリーでボールを持たれていい状態で裏を蹴られている状況だったので、本当に守備で何かチーム全体が繋がっていなくて、相手の好きなようにやりたいサッカーをやらせてしまった印象です。
-熊本の上村周平選手がボランチのところに落ちてくることで、磐田の前の2人が気になっていた感じだった。
ちょっとジュビロが後ろ重心になりすぎていた気がしていて、1、2回裏でやられてから、そこで引こうというふうにディフェンス陣はなってしまったのか、そこでなかなか自分たちもコミュニケーションが取れず、前は行きたいけどどうすればいい?というのが45分間。遅いし、なかなかそこが合わなかったかなと。
-攻撃陣も状況を変えようとしていたが。
試合中はどうにかしなければという思いで、サイドに落ちてみたりとか、いろいろ工夫はしてみたんですけど、後で映像見てみたら正直降りない方がよかったかなというか、自分から相手の網に入っていくような感じが映像を見るとしていたので、もっと仲間を信頼して前で待っているべきだったのかなみたいなのは、映像を見て思ったんですけど。
でも本当に自分もそうですけど、チームとしてディフェンスラインからボランチをうまく使う回数が圧倒的に少なかったので、本当に自分たちのサッカーを忘れていたゲームだったかなと思いますね。
-札幌戦は踏ん張りどころになる。
個人的な話ですけど去年、Jデビューがホームの札幌戦で、そういう意味でも結構ホームの札幌は、ちょっとですけど思い入れがあったりして。
しかも2連敗している中で正直苦しいし、他の選手とか、他に矢印を向けたくなる気持ちもありますけど、そういうときこそ自分もそうですし、仲間を信じてやっていくしかないと思う。きついときだからこそ、お互い信じ合って一丸となって戦っていければいいかなと思います。
-デビュー戦を振り返って、どんな思いでピッチに立っていたか。
あまり緊張していなかったです。どっちかというと、もうやってやろうというような気持ちが多すぎて、空回りぐらいはしていましたけど。あれからちょうど1年ぐらいたったので、自分の成長を試せるいい機会でもあるかなと思います。
-札幌は調子良さそうだが。
結構試合も見ていましたけど、(筑波大の)高嶺(朋樹)先輩はじめ、すごく刺激をもらっているので。でも前期(対戦したとき)はすごく自分たちのサッカーができて勝てたので、そのイメージを持っていければ勝てると思います。
-前期の札幌と今の札幌で違いは。
本当にチームがまとまってきているなという感じはしていて、前に強い外国人選手がいたりとか。キーパーが結構ビルドアップに関わってくるというのも分かっているので、そういうところは前期よりも強くなった札幌になってきているなというのは見ていて思いました。
-あの試合で角選手のパフォーマンスがよかった。
いいイメージはあって。(最近は)なかなか自分がスタメンで出る機会がなくて、ちょっと試合感覚みたいなのは正直言って落ちつつあるので、そこで前期のいいイメージだったり、自分のいいときのイメージを持って臨めればまたいいプレーができるんじゃないかなと思います。
GK三浦龍輝「ある程度動けてきた」
-現在の状況は。
まだ完璧ではないですけど、なるべく早く100パーセントに戻せればいいかなという感じですけど、そこまでそんなにゆっくり準備してる間もないので、なるべく早くやりたいですね。
-札幌戦後にちょうど中断期間もあります。
そうですね、中断期間があるので、逆にこの時期に一応、復帰ではないですけど、ちょっと(練習に)入れたのはすごい良かったかなと思いますね。
-5月17日の自身の誕生日のいわき戦での負傷でした。
試合でけがするのが一番、練習でけがするよりもきついというか、うわーという感じもあったし、やった瞬間になんかこれちょっと長くなりそうだなと思いました。だいぶ掛かりましたけど、何とかピッチに立てるところまできたので、それはよかったと思います。
-今後の見通しは。
そこまで話はしてないですけど、状態次第でちょっとずつ(練習量を)増やしていこうという感じなので分からないですけど。
-あのけがは再発が怖いです。
そうですね、特にふくらはぎは再発しやすいということもあるので、無理だけは絶対にしないようにという感じです。この前も何回かトライをして、ちょっとまだ駄目かなという感じも何回かあったので、無理だけしないようにしています。
-今日は違和感などはなかったか。
今日は気持ち良くやれました。ある程度動けてきたので、あとは負荷を上げてゲーム形式をしたり、100パーセントになった時にリバウンドしなければもう大丈夫なんだと思いますね。
-最近のジュビロの試合を見てどう思うか。
みんな苦しい思いをしながらこの間のゲームをやっているし、その前は苦しい思いしながら勝っているし、こういう状況の中に自分が入れないというのが一番きついし、つらいし、何かしたいなっていうのがあるので、早く戻っていい影響を与えるようにしたいですね。