【静岡市美術館の「珠玉の東京富士美術館コレクション 西洋絵画の400年」展】コロー、ミレーの人物画
ルネサンス期からシュルレアリスムあたりまでの西洋絵画400年の画題と技法を大づかみできる。個人的には風景画で知られる19世紀の画家2人の人物画が強く印象に残った。300点ほどの人物画があるというコローの「ユディト」の無常で空虚な表情に戦慄。ミレーの「男の表情」は黒の濃淡で背景と衣服を描き分ける技量に感服。精密な陰影の描写の中で、白いシャツだけは筆の3ストロークほどでサッと仕上げているのが興味深い。(は)
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