【駿府博物館 の「リト@葉っぱ切り絵展 葉っぱの小旅行 in 静岡」展】 富士山がお好き?
木の葉に細かく刻まれる動物や建築。シルエットありきの作品かと思いきや、葉脈が浮き出た葉の表面の色や風合いも美しい。1㎜あるかないかの線で波頭を描いた「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を眺めた後、館内を歩いたら葛飾北斎へのオマージュがもう一つ。快晴の空に掲げた「凱風快晴」は、白い雲と作品中の「黒い雲」が重なり、これぞ虚実皮膜である。富士山の形は「絵馬」の変格活用としても登場。博物館玄関の富士山と見事に呼応。(は)
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