【横関大さんの小説「メロスの翼」】新しい“静岡小説”誕生

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は5月下旬に出た横関大さん(富士宮市出身)の新刊「メロスの翼」。

「忍者に結婚は難しい」が第10回静岡書店大賞に選ばれた横関さんの新作。「忍者は―」は菜々緒さん、鈴木伸之さん主演でテレビドラマ化された。コミカルな応酬が柱だった前作に比べ、「メロス」は情緒的なエピソードの積み重ねが印象的。若者3人の「魂の対話」が、読み手の心にじんわり染み入る。小・中学生時代の舞台は現在の静岡市清水区。作者は「シズオカ」を救済、再生の場として選び取った。新しい「静岡小説」の誕生だ。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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