【スズキコージさん新刊「きんのさかな」】

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は7月23日付静岡新聞教育面にインタビューを掲載したスズキコージさん(浜松市出身)の新刊絵本「きんのさかな」(福音館書店)。

マケドニアの昔話の、翻訳家八百板洋子さんによる再話。貧しい漁師が、願いをかなえる金の魚と出合う。漁師の妻が次々願いを口にする。焼きたてのパンから始まった要求は、どんどんエスカレートする。人間のはてなき欲望についてのお話。スズキさんの絵は、キャンバスにクレヨンで描かれているのだろうか。印刷物なのに「風合い」がとても印象に残る。妻の顔はどんどん邪悪に、金の魚が棲む海の色がどんどんどす黒くなっていく。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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