【スズキコージさんの「きんのさかな絵本原画展」】うねる線、視覚を直撃する色彩

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、東京都新宿区のCOFFEE&GALLERY「ゑいじう」で2024年1月21日まで開催中の、スズキコージさん(浜松市出身)の個展「きんのさかな絵本原画展」。2023年12月27日から2024年1月7日までは休廊。

「きんのさかな」はマケドニアの昔話の日本語訳再話。貧しい漁師が願いをかなえる金の魚と出合うも、過剰な要求が全てをおじゃんにする話。今回展は原画を中心に大小約70点を出品。コージさん特有のうねるような線と、パッと目に飛び込んでくる色彩が楽しめる。珍しく抽象画も。黒い川を俯瞰したような構図の「ROLLING ZUDON」に目を見張った。左の〝岸辺〟は青と緑、右の〝岸辺〟は緑とオレンジで。細かい図形が連なっていて粘菌や微生物のよう。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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