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静岡新聞教育文化部

【磐田市香りの博物館の「ペネロペ絵本原画展」】あどけない表情の陰に

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、磐田市香りの美術館で10月15日まで開催中の「ペネロペ絵本原画展」。

青いコアラが主人公の、フランスの絵本シリーズの原画展。本国での初出版から今年で20年。油彩の原画を見ると、ペネロペや登場する動物たちの輪郭線がかなりしっかり描かれているのが分かる。絵を担当するゲオルグ・ハレンスレーベンさんが、顔の縦横比、顎から耳にかけての緩やかなカーブ、目と目の微妙な距離感について、いかに神経を使っているかがうかがい知れる。彼らのあどけない表情は、点や線の緻密な設計で成り立っている。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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