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静岡新聞教育文化部

【フェルケール博物館 の法月健一展 「変遷」】 針金が伝える豊かな表情

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市清水区のフェルケール博物館で2月1日に開幕した法月健一展 「変遷」。2月2日付静岡新聞で取り上げたワイヤーアーティストによる個展。3月31日まで。

針金で作った人面7点と竜、ライオン。ある者はヘラヘラと口元をゆがめ、ある者は生気のない眼差しを向けてくる。穏やかさや厳めしさ、さらには「心ここに在らず」といった心境も。針金の線は何を意味しているか。しばし考えた。骨格ではない。輪郭でもない。髪の毛や髭一本一本でもない。それなのに、針金の線の集合が「人の表情」を余すことなく伝える。法月さんの、人間についての深い思索と「形」に対する探究心がうかがえる。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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