【駿府博物館の「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」展〈上〉】MASASHIさんの「色合わせの妙」
MASASHIさんの人形約280点。最初の展示ケースが群を抜いて素晴らしい。作家が「多眼族」と名付けた身長10センチほどの約40体が板の上に整然と並ぶ。ストライプを強調した造形が独創的だが、使用する針金の色合わせの妙も印象に残る。10色を巧みに配置した人形も。黄や赤が基調の一群はアフリカの祭礼面を思わせ、緑とショッキングピンクのスタイリッシュな組み合わせは南米のエディトリアルデザインを想起させる。(は)
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