【駿府博物館の「第47回蘇峰会県書道展」】「居敬窮理」をかみしめる

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市駿河区の駿府博物館で3月24日まで開催中の「第47回蘇峰会県書道展」。園児、小学生、中学生、高校生、一般の応募作2432点から選ばれた秀作を2期に分けて展示。後期展(19~24日)は中学生、高校生、一般。

高校生の課題は「居敬窮理」。辞書には「心を慎みの状態に保ち、物事の理をきわめ知ること」とある。高2の県書道連盟会長賞の中村奈々華さんは筆をグッと踏み込み、サッと払い、ビッと止める、その所作が鮮やかに浮かぶ。これに対し、高3の県教育委員会教育長賞の海野朱茜さんには、息を吐き終わらないうちに一気に物にしたような、なめらかさ、すがすがしさがある。同じ意味の熟語だが、書き手によって違うイメージが生まれる。(は)

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