【第47回県高校演劇研究大会1日目】 「全員います」に会場が涙

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の市民文化会館で11月25、26の両日実施の 第47回県高校演劇研究大会の初日。静岡城北、韮山、浜松湖北、富士見、浜名、富士宮北の各校が制限1時間で上演。26日は静岡、浜松聖星、三島南、浜松開誠館、富士、浜松市立の各校が上演。2024年1月20、21の両日に甲府市で行われる第59回関東高校演劇研究大会への出場2校が決まる。

韮山「逢課後。~ほうかご~」は、失われた記憶を回復する過程に、かけがえのない友人への思いをさりげなく滑り込ませる脚本の手際が見事。女子生徒5人が声をそろえ「全員います」と呼びかけるエンディングは会場の涙を誘った。浜名の「月夜の海に浮かべれば」は、人型ジュークボックスを置いた喫茶店が舞台。時間とともに情を獲得する〝機械〟と、〝彼女〟に思いを寄せる人々を丁寧に描写。「月の沙漠 」の澄んだ歌声が耳に残る。(は)

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