【フェルケール博物館の「水の絵 『幻触』と『幻触』以降の鈴木慶則」展】精緻な「鮭」を見よ
1970年前後に美術界を席巻した「もの派」の源流とも言われる「幻触」は、慶則さんをはじめ旧清水市、旧静岡市の美術家らによるグループ。今回展は〝幻触以後〟の「水の絵」に焦点を当てるが、県立美術館所蔵の「非在のタブロー」シリーズにも見られる「トロンプ・ルイユ」(だまし絵)の諸作も楽しい。会場に入ってすぐ出合う高橋由一「鮭」を模した「高橋由一風鮭」(千葉市美術館蔵)の精緻な描写に驚き。少し赤いだろうか。(は)
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