【図録「天地耕作 初源への道行き」】「幻触」との接点に幻想膨らむ

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡県立美術館で3月27日まで開催中の「天地耕作 初源への道行き」展の図録。2月29日発行。

「天地耕作」のメンバー3人へのインタビューがとても楽しい。特に、1960年代に県中部を拠点に活動した美術グループ「幻触」との接点が興味深い。若き日の3人と、2世代ほど上であろう飯田昭二さん、小池一誠さん、前田守一さん、丹羽勝次さんとの会話を、「この人たちオレたちのことばかにしてないんだって思った」と振り返るくだりが秀逸。美術に対する言葉選びには「厳しさがありました」とも。「幻触」への幻想が膨らむ。(は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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