
【静岡県立美術館の講演会「天地耕作を開袋/解体する」】「天地耕作」の先駆性とは

「天地耕作」を美術史で語る講演。実に刺激的。山本さんは、西欧男性が「中心」であることが自明視されてきた美術研究を問い直す近年の動きを紹介。「中心が複数化することを望む」と自身の立場を明示し、「天地耕作」を「現在の光に照らされることで、過去の営みの重要性、先駆性が見えてくる」と評価した。作品、美術館、展覧会といった概念に疑義を呈した彼らが「それでも美術を手放そうとはしなかった」との指摘は、目から鱗。(は)

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