
【とびだせ!長谷川義史展】「塗ったらあかん、描かんと」の哲学貫徹

150冊以上絵本を出した人気作家の原画や画材など約220点。 「細い筆では描かれへん」「塗ったらあかん。描かんと」との哲学が貫かれている。幼少期に亡くなった父親を描いた作品、中でもキャッチボールがうまくできずに泣いて帰る場面が秀逸。一点透視で描写した商店街の店舗より大きい父子。人間の頭より大きいグローブ。冷静に考えればおかしな縮尺だが、全く気にならない。作者の真実、心に描いた風景が痛いほど伝わる。
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