【静岡市歴史博物館「臨済寺」展】義元の徳の高さよ

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は9月3日まで静岡市葵区の市歴史博物館で開催中の「東海道の名刹 臨済寺」展。

1536年に今川義元が亡くなった兄・氏輝のために開き、幼き徳川家康が学び、歴代将軍と深く関わった臨済寺所蔵の判物や記録、絵図を集めた。妙心寺派の中でも特に格式が高いことが理解できる。1701年の資料によると、末寺は今の藤枝から富士川右岸まで74カ所に及んだ。義元の菩提寺天沢寺が1813年に廃寺となり、廟所を臨済寺に再建する際、安西、江川町、大岩村などから寄付が集まったという。死後250年を経てなお追慕されていた義元の徳の高さよ。

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