【静岡市歴史博物館の「清水 交流の道」展】にぎわう江尻宿を描く浮世絵が楽しい

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の静岡市歴史博物館で3月10日まで開催中の企画展「清水 交流の道」。

東海道の宿場だった江尻、巴川河口の川湊として発展した清水は、1889年の東海道線開通に伴う江尻駅(現JR清水駅)設置や、1930年前後の静岡鉄道清水市内線開通を経て、一体の町となっていく。924年の清水市成立の必然性が理解できる。歌川芳虎、歌川国綱による、江戸期の江尻宿のにぎわいを描いた浮世絵が楽しい。昭和20、30年代の風景写真も出品。1974年の七夕豪雨で水につかる清水銀座の様子も。清水市内線はこの災害を契機に廃線したとの記述に衝撃。(は)

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