【島田市博物館の「日本グラフィックデザインの曙光 原弘」展】オリンピックに3度関わった男

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、島田市の市博物館で17日まで開催中の「日本グラフィックデザインの曙光(しょこう)原弘」展。

昭和期を通じて日本のデザインをリードした原弘さん(1903~1986)の回顧展。戦中は対外観光宣伝誌に関わり、戦後は1000冊以上のブックデザインを手がけた。1940年に予定された(1938年返上)東京五輪の告知広告には簡略化された富士山が。1964年東京五輪では入場券、賞状、報告書を担当。整然としたテキストの中央揃えが印象的。1972年札幌五輪の成果物も。賞状は東京大会と同じデザイン。世界広しと言えど、3度も五輪に関わったデザイナーは原さんだけでは。(は)

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