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静岡新聞教育文化部

【東京国立博物館表慶館の「横尾忠則寒山拾得展」】「寒山拾得」に新たな解釈

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、2020年10月から2023年6月まで静岡新聞文化・芸術面(教養面)で全50回の連載「横尾忠則の画竜点睛」を執筆した現代美術家横尾忠則さんの個展。東京都台東区の東京国立博物館で12月3日まで開催。

連載でも予告していた、中国・唐の詩僧二人「寒山」「拾得」をモチーフにした作品展。2021年秋から2023年冬にかけて87歳の画家が描き上げた約100点。そのエネルギーにまずは感服。1日に2枚仕上げている日も。驚愕。故事を独自に解釈し、寒山はトイレットペーパー、拾得はほうきや掃除機を手にする。色彩は絢爛、技法は無尽。解像度が高いもの、低いもの。モネをはじめ過去の名画、文学、スポーツ、科学からの引用多数。そのどれもが「横尾的」。    (は)

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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