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静岡新聞教育文化部

【実石沙枝子さん、小説新潮に新作】メイドの物語、瞬間急加速

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は「小説新潮」6月号掲載の実石沙枝子さん(静岡市清水区)の小説「メアリは帰りを待っている」。

第16回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作「きみが忘れた世界のおわり」(講談社)で昨年デビューした20代作家の最新作。幼なじみの女性を亡くした美大生男子の成長と葛藤を描いた前作から全く異なる気品あふれるトーン。名家の屋敷を切り盛りするメイドの「メアリ」が主人公。当主夫妻は亡くなり、軍隊に入った跡取り息子の帰りを待つ。だが、ある瞬間から物語は急加速する。前作の基軸だったSF的仕掛けの匂いは一切ない。が…。

静岡県内の音楽、美術、文学、演劇、パフォーミングアーツなど、さまざまな表現活動を追いかけます。教育分野の動きもフォロー。最新情報は公式X(旧Twitter)で。

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