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静岡新聞教育文化部

【亀山画廊の須藤萌子さん個展】 小さな思いを石の形に

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区鷹匠の亀山画廊で25日まで開催中の銅版画家、須藤萌子さん(静岡市)の個展。

ブルーブラックのインクを基調にしているという銅版画。2008年から制作している「stone」シリーズも並ぶ。赤や緑の輝きを放つ宝石の年もあれば、海岸や河原の素朴な石の年も。ただ、作品に石の名称や、タイトルはない。理由は「普段取りこぼしがちな小さな思いを、石の形として具現化したから」という。とかく物の名前や価値に囚われてしまいがちだが、精緻な線で描かれた石の一つ一つを、先入観なく鑑賞するヒントをもらったようだ。(お)

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