【アートカゲヤマ画廊の鎌田和直さん個展】鉛筆で描く現実と虚構

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、黒鉛筆で100年前の古写真や名画を模写する美術家、鎌田和直さんの個展。11月26日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で。

ショーウインドーの中のチーズ、下を向くシスターの表情、看板のアルファベット、すべて鉛筆で描いたとは信じられないほどの精巧さ。100年前のニューヨークやパリの街角風景に見入ってしまう。シンメトリ-の作品は、画面の右半分が反転し、不思議な世界が広がっている。中心にある境界は「現実と虚構のはざま」とのこと。鉛筆の深みのあるモノトーンは、温かさとミステリアスが共存している。(お)

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