【アートカゲヤマ画廊の夏池篤さん個展】水の流れが教えるもの

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、 藤枝市のアートカゲヤマ画廊で22日まで開催中の、造形作家夏池篤さん(島田市)の個展「巡り行く水」。

夏池さんの作品は、いつも驚きがある。今回は画廊内を水が一周。ちょろちょろと水音が響く会場は、おもちゃのアヒルが浮かぶたらいが出発点。ビニールパイプを流れる水は木片や石の穴を通り、人間の脳内や蛍光灯の周りをぐるぐる。ブラウン管テレビを貫通して、元のたらいへ。ペットボトル200個による地球儀も汚染水にまつわる作品。人間の生活が、洪水や干ばつといった水による異常気象と無関係ではないと気づかされる。(お)
 

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