【森谷明子さん個展】新春をことほぐ日本画

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、本紙連載「ジャポニスムふたたび」を執筆中の日本画家森谷明子さん(静岡市)の個展。静岡市葵区鷹匠の亀山画廊で15日まで。

画廊を入って左側は、畳4畳分のびょうぶ絵「月神」を展示する。漆黒の大きな画面に、翼が舞い上がる。鳥の全体像は描かれず、片方の翼だけ。それでも力強さと優美さが伝わってくる。翼の金ぱくも目を引くが、近づくと黒の部分がキラキラ。雲母のきらめきという。四季の花々や童を描いた小品は森谷さんの感性に触れるよう。藁科川の中州にある「木枯らしの森」は異なる時間帯の2作。画廊全体が神聖な雰囲気に包まれている。(お)

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