
5月19日、農林水産省が発表したコメの平均価格は5キロあたり4268円と2週ぶりの値上がりとなりました。長引く令和のコメ騒動ですが、静岡県伊東市では高騰が影響したとみられる出来事がありました。
<伊東支局 青島悠記者>
「店内のお米売り場にやってきましたが、きょうはすでに完売御礼の札が出ています」
静岡県伊東市にあるJAの直売所です。19日は開店から5キロのお米10袋を用意していましたが、わずか30分で売り切れてしまったといいます。
<いで湯っこ市場 辻秀和店長>
「すぐに売り切れてしまうので、もう無いのかという声が一番多いですし、電話での問い合わせもお米の問い合わせが非常に多いです」
直売所ではこれまで、6種類の米を取り扱ってきましたが、今ではわずか2種類だけになってしまいました。
<辻店長>
「お客さんに安定してお米を供給はしていきたいとは思うんですけれども、正直その見通しも立っていないので大変心苦しいです」
5月19日、農林水産省が発表したコメの平均価格は5キロ当たり4268円。(5月5日~5月11日の週)前の週から54円値上がりし、2024年の同じ時期と比べると約2倍以上の高値です。先の見えない令和のコメ騒動、静岡県伊東市では、想定外の出来事がありました。
<伊東市危機対策課 吉崎恭之課長>
「こちらがですね、今回市民の皆様にお配りしましたアルファ米と同じものになります」
5月14日、静岡県伊東市が無償で配布したのは、消費期限が近くなった防災用の備蓄アルファ化米です。市民の防災意識を高める目的で配布したところ、多くの市民が殺到。3750食分の備蓄アルファ化米を用意していましたが、開始わずか1時間で、配り終えてしまいました。
<吉崎課長>
「市民の方からすれば、ありがたいということで、受け取りに来られた方というのは多くいらっしゃったんじゃないかなという風には考えております」
食卓に欠かせない主食のコメ。高騰が止まらぬ中消費者にとってはまだまだ悩ましい状況が続きそうです。