
静岡県森町特産のブランドトウモロコシ「甘々娘」の収穫が始まり、直売所は、平日の早朝から多くの人で賑わいました。「甘々娘」といえば、名前の通り「甘さ」が特徴ですが、今年も健在のようです。
日の出とほぼ同時刻の午前4時半。森町の「特産品」がいよいよ収穫の時期を迎えました。
<浜松総局 鈴木康太カメラマン>
「午前5時半です。これから始まる今年初めての直売を前に、多くの人が並んでいます」
森町の「遠州森鈴木農園」は、5月28日から直売所をオープン。「甘々娘」を求めて、開店前から100人を超える人が列を作りました。
<並んでいる客>
「昨夜7時から並んでいる。楽しみにしている」
「午前2時前、ここについたのは。恒例行事」
午前5時55分に開店。並んだ人は次々と「甘々娘」を買い求めていました。
<買った客>
「うれしい。早く食べたい。4袋かな、2人で」
「東京から来た。やっぱり甘いから。(他と)全然違う。楽しみに来た。来年も来ると思う」
「めっちゃおいしい。止まらない。噛んだ瞬間弾ける感じがめちゃくちゃおいしい」
「甘々娘」は粒の皮が薄いのが特徴で、糖度は18~20度もあります。2025年は2月から3月にかけて、例年より気温が低かったことから、1週間ほど生育が遅れましたが、品質は上等だといいます。
<遠州森鈴木農園 鈴木弥社長>
「味は抜群に乗っている。(今年は)出始めは、若干少なめのスタートだが、遅れた分、ギュッと詰まっているので、いろんな方に行き渡ると思う」
一方で、心配なのが盗難被害です。
<鈴木社長>
「以前盗難にあったところ。ひとつの通りはやられた」
森町内の畑では、2021年に多くの被害を受けました。トウモロコシ畑は、とにかく広いため、対策が難しいといいます。鈴木さんの農園では、対策として簡単に侵入できないようネットなどを設置しました。
<鈴木社長>
「ネットを張ることによって入りにくくなる。わざわざ外して盗みをすることはないと思うので」
さらに、警察による巡回なども増やしてもらったといいます。
人気の「甘々娘」はこれから収穫のピークを迎えます。
<鈴木社長>
「朝購入していただいて、すぐ茹でるなり、生でも召し上がれるが召し上がって、うまいって言ってほしい」