「閉じ込めた甘さを分かち合ってほしい」パティシエの技が詰まった『村のコーンプリン』ブランドとうもろこしの粒をそのまま【しずおか産】

<店員>
「おはようございます。朝獲れのトウモロコシ入荷しております。朝獲れたての『村のコーン』ゴールドラッシュいかがでしょうか」

静岡県三島市の農産物直売所です。オープンの朝9時、買い物客が次々と手に取るのが限定のトウモロコシ「村のコーン」です。

<買い物客>
「毎週来ています」
Q.他のコーンと違う?
「違います。(「村のコーン」は)フレッシュ感が違います。甘みが強いですね」

<伊豆・村の駅 高木優樹さん>
「『村のコーン』は約10年前、2016年に開発されたブランドで、他のトウモロコシと違うのは大粒で、みずみずしい味わいが特徴でございまして」

地元でも大人気のトウモロコシがスイーツとして生まれ変わりました。今回のしずおか産は、パティシエの技が詰まった『村のコーンプリン』です。

伊豆・村の駅にあるたまご専門店「TAMAGOYA」。店長の藤井隆成さんがこのプリンを考案しました。

<TAMAGOYA 店長 藤井隆成さん>
「『村のコーン』というブランドのとうもろこしの粒をそのまま、ペーストとかではなく、粒をしっかりプリンの中に残したことが一番の特徴です」

材料は、静岡県内産の卵と、伊豆エリアで栽培する自社ブランドトウモロコシ『村のコーン』。品種は「ゴールドラッシュ」。7月から8月にかけて、生産者は早朝4時から5時に収獲して“朝獲れ”を届けています。

<ツイてるファーム 吉澤偉さん>
「トウモロコシは収穫すると足が早いので、なるべく新鮮なものをお客さんに食べさせたいものですから」
Q.ゴールドラッシュの特長は?
「甘みが強いですね。(糖度が)18度から20度まであります」

獲れたて「村のコーン」の「大きな粒」と「甘さ」をプリンにしていきます。「村のコーン」のおいしさを引き出すための工夫があります。

<藤井店長>
「フードプロセッサーをかけるところで(コーンの粒を)半分くらい潰すんですけれど、粒を残しながら潰すことで、コーンの甘みをしっかりプリンに移す。食べたときにシャキッと粒を感じながら食べることができるのが一番のこだわりポイント」

生クリームやきび糖、粒を残した「村のコーン」などを混ぜたプリン生地をいれて…30分間、蒸しあげると「村のコーンプリン」の完成です。

<東部総局 金原一隆記者>
「さっそくいただきます。卵の香りがすごい、最初。トウモロコシの粒がきました。シャクシャクと、トウモロコシの甘さが、また違う甘さが加わってくるのが面白いですね」

<藤井店長>
「ここで味変にシロップをかけて召し上がって」

<金原記者>
「香ばしいな・・・。お醤油っぽい?」

<藤井店長>
「『みたらし』をシロップにして閉じ込めた。『焼きとうもろこし』のような風味で召し上がっていただくために」

「村のコーンプリン」を考えた藤井さん、実は2024年に「県洋菓子技術コンテスト」で“1位”となる『最高位』を獲得したパティシエです。おいしさを生み出す知識・技術は折り紙付きです。

<藤井店長>
「朝獲れのトウモロコシをゆでてコーンの中に閉じ込めた甘さを分かち合ってほしいし、『村のコーン』のすばらしさを楽しんでほしい」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

関連タグ

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1