JA静岡経済連が購入した備蓄米はすべて学校給食に 2024年の不作で約800トン確保できず 7月には在庫がつきる状況で

コメの値上がりが続くなか、備蓄米の2回目の入札が3月26日から始まりました。1回目の入札でJA全農が落札し、JA静岡経済連が購入した備蓄米のすべてが、学校給食に使われることになりました。

先週公表された初回の備蓄米の落札業者。14万2000トンのうち、9割を超える13万3000トンをJA全農が落札しました。そのJA全農から約800トンを購入したJA静岡経済連は、そのすべてを県内の小中学校や定時制高校の給食に充てることにしました。

給食用のコメは一部の自治体を除いて、県学校給食会がJA静岡経済連から調達していましたが、2024年の不作で1年間に必要な量の3割にあたる約800トンが確保できず、このままだと7月には在庫が尽きる状況でした。

<県学校給食会 小野田豊理事長>
「我々は他県から購入するのもなかなか厳しい状況ですので」

そこで、今回、JA静岡経済連が小売店の在庫状況などを精査した上で、県学校給食会に提案。その結果、新潟県産の備蓄米で不足分を補うことが決まりました。

<県学校給食会 小野田豊理事長>
「必要量を確保できた、それはもうほっとしたっていう一言しかない」

一方、コメの価格高騰は止まりません。3月10日から16日までに全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は前の週より95円高い4172円。これで11週連続の値上がりです。備蓄米が学校給食に使われることに街の人は。

<街の人>
「いいんじゃないですか」

<街の人>
「給食で栄養をとってもらっているので、学校給食にお米が出なくなるのは困る」

<街の人>
「学校とか病院に優先的に配るのはいいとは思うが、私たちとしては一刻も早く安くなってほしい」

農林水産省は価格などに効果が表れなければ、追加の放出も行う考えです。JA静岡経済連によりますと、3月26日から始まった2回目の入札について、入札や購入の予定はないということです。一方、県内に店舗を構えるあるスーパーマーケットでは、4月上旬ごろ、備蓄米が入荷する予定ですが、価格については「まだ、入荷していないため分からない」と回答しています。

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