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狩野川でウナギ稚魚漁 12月から 静岡県内の漁場 20区域に

 沼津市の沼津我入道漁協の漁師らが22日までに、一般社団法人「沼津しらす鰻(うなぎ)採捕組合」を設立した。狩野川河口付近を漁場に12月1日から、養殖に使うニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の漁を始める。静岡県指定の漁業区域は1カ所増えて、浜名湖近辺から南伊豆町までの全20区域になる。
 採捕組合に所属する漁業者は8人。組合によると、狩野川河口付近のシラスウナギ漁は一時途絶えていたが、2022年度に県の許可を受けて試験採捕を行い、2キロ前後の水揚げがあったという。
 県知事許可による特別採捕だったシラスウナギ漁は今期から、漁業法が適用される許可漁業に移行する。任意団体だった採捕団体は管理責任が厳格な法人化が必要になり、一般社団法人を組織した。
 県内の漁期は12月から翌年4月まで。今期は20区域で889人が漁業許可を受けた。密漁の罰則強化などを目的にした許可漁業移行に伴ってシラスウナギの取引は自由化され、県内の養殖業者だけでなく、県外業者への出荷も可能になる。
 (東部総局・杉山諭)

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