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伊勢エビ行事 存続可否検討 特産地の南伊豆町 漁獲量が激減

 南伊豆町の岡部克仁町長は5日、町内の一大行事「伊勢海老づくしの特別な日」について、「存続の可否を根本的に考えていきたい」と言及した。同町は伊勢エビが特産で、毎秋の同行事では大食い大会やみそ汁の提供などを実施。一方で町内では漁獲量の激減が表面化している。同日開会した町議会一般質問で、岩田稔氏の一般質問に答えた。
 伊豆漁協南伊豆支所(同町)によると、2022年の同支所における伊勢エビの水揚げ量は15・8トン。19年から約半分に減少した。町内は全国有数の伊勢エビ産地として知られ、01年には50トンを超えていた。近年の黒潮大蛇行に伴う海水温上昇と不漁との関連性を指摘する意見もある。岡部町長は「町内の宿泊施設や飲食店の関係者から、エビの入手が困難な時に(イベントが)不謹慎だという意見も寄せられている」と明かした。
 イベントは町観光協会の主催。屋外開催のため今秋は強風予報により中止となった。一般質問にはほか3氏も登壇した。

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