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記者コラム「清流」 学ぶカレー 

 子供のころ、「カレー」といえば母や給食のカレーライスが唯一の存在だった。進学で上京してインドカレーに衝撃を受け、近年は香辛料を多用したスパイスカレーに凝っている。
 南伊豆町のインド家庭料理店「南豆亭」で、インドの伝統医学を学ぶ講座が開かれた。スパイスによる食事療法は実に興味深い。食材としてのみ認識していた香辛料には体温を下げる効果も期待されるなど、まさに医食同源と言える。
 週末限定営業の南豆亭では、店主の日置雅子さん(58)が今まで味わったことがないようなおいしい料理を週替わりで提供。食いしん坊を喜ばせている。「日本の人にはなじみが薄くとも、インドの家庭で日々食べられている味なんですよ」と日置さん。食とは学びでもある。“国民食”もまだまだ奥が深い。
(下田支局・伊藤龍太)

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