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障害者人材、企業に紹介 アイエスエフネット、沼津にオフィス 地方での直接雇用支援

 IT関連企業の「アイエスエフネット」(東京都)は、地方で障害者の雇用を増やそうとする首都圏企業への人材紹介や運用支援を強化する。沼津市の沼津オフィスにサポート拠点「チャレンジドオフィス」を開設した。障害者の就労支援事業を運営するグループ会社のノウハウを生かし、企業が地方で直接障害者を雇用できるためのサービスを本格展開する。

障害者雇用に向けたアイエスエフネットの「チャレンジドオフィス」の業務スペース。2社分を確保し、今後進出企業に貸し出す=沼津市西条町
障害者雇用に向けたアイエスエフネットの「チャレンジドオフィス」の業務スペース。2社分を確保し、今後進出企業に貸し出す=沼津市西条町

 グループ会社「アイエスエフネットジョイ」は2017年から、障害者の雇用を目指す企業に、業務の中から障害者が活躍できる部分を抽出し、人材を紹介する事業を展開してきた。既にIT企業など3社に支店の一部を身体、精神の障害者が勤務するサテライトオフィスとして貸し出している。今回のオフィス開設に合わせ、さらに2社分のスペースを確保した。今後は需要に合わせて増設し、来年中に10社、40人程度の雇用につなげる。
 企業が地方での障害者雇用を図る背景には、21年の障害者雇用促進法改正による企業の法定雇用率拡大がある。首都圏では技能を持つ障害者の雇用が進み、人材確保が難しい状況だという。
 渡辺幸義社長(沼津市出身)はリモートワークの進展で、地方でも首都圏にある企業の業務が可能になったとし、「沼津で地方での障害者雇用のモデルを確立し、全国に発信していきたい」と語った。

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