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SBSテレビ 静岡市歴史めぐりまち噺し

清見寺と徳川家康のお噺し

2021年8月15日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」は、清見寺と徳川家康のお噺しです。

清見寺の歴史は古く、7世紀後半に創建されたと伝えられています。室町幕府を開いた足利尊氏はこの寺に信仰を寄せ、日本を代表する10の寺のうちのひとつに指定して、保護しました。

戦国時代、すっかり荒れ果てた清見寺を復興させたのが今川義元を支えた、臨済寺の住職、太原雪斎(たいげんせっさい)。雪斎は家康が竹千代と呼ばれ、駿府に暮らしていた時代の教育係として知られ、ここは竹千代が雪斎から教育を受けた「手習いの間」とされています。

天下人となった後、大御所として再び駿府に戻った家康は度々清見寺を訪れました。能の会を催すこともあれば、ただ住職と話をしにくる事もあったと言い、家康にとってこの寺は思い入れの深い場所だったようです。豊臣秀吉の朝鮮出兵で冷え切った関係を修復しようと家康が朝鮮の使節団を招いた時、宿舎として選ばれたのが清見寺でした。

江戸からの帰りに、清見寺に宿泊した使節団に、日本の文化人との文化交流の席が用意されました。通信使の記録した文献には、清見寺で過ごした時間は「あたかも仙人が住む、仙境のようであった」と記されています。

静岡市歴史めぐり まち噺し 今日のお噺しはこれにて。

静岡市の観光親善大使でもある春風亭昇太師匠の語りで、歴史や文化、特産品など、静岡市の魅力を紹介するミニ番組です。(毎週日曜日ひる12時54分放送)

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