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秋は髪の悩みが多い!? 美容の専門家で毛髪診断士が教える、秋のヘアケアや髪に関するあれこれ

秋は髪の悩みが多い季節だそうです。秋のヘアケアや髪に関することについて、美容ジャーナリストで毛髪診断士の伊熊奈美さんに、「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。伊熊さんは浜松市のご出身で、20年以上にわたり女性誌を中心に美容分野の記事の編集、執筆、監修をされています。
※10月20日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。

秋は抜け毛の季節

伊熊:秋は「換毛期」に当たり、人間も動物も毛が抜けます。夏に紫外線を浴びたダメージの蓄積が頭皮に出てきています。頭皮は皮脂がとても多いんです。皮脂が酸化して「過酸化脂質」になり、たまっている状況です。毛穴に過酸化脂質がたまっている時間が長いほど奥に入り込み、抜け毛につながりやすいと言われています。

鉄崎:過酸化脂質をためないほうがいいんですね。

伊熊:週に1~2回、過酸化脂質を取るお手入れをするといいかなと思います。

鉄崎さん・山﨑さんの髪型は?

山﨑:事前に私と鉄崎さんの髪型の写真をお送りして診ていただきましたが、いかがですか?

伊熊:鉄崎さんは、今時の大人の男性の模範解答みたいなスタイルなんですよ。男性の場合、額の上の生え際が気になる方は多いと思うんです。後ろのほうから前髪に持ってくる形にしていて、生え際がさり気なくカバーされています。

山﨑:バレてる(笑)。

鉄崎:海原はるか師匠を見習ってるのに、バレた!

伊熊:いま流行の「透けバング(透けてる前髪)」ですね。あと、分け目をつくらない、ノーパートにするのは大事です。

鉄崎:分け目のところが「あれ?」ってなることがあるから、なるべくホワッとさせたいですね。

伊熊:髪の分け目に紫外線が当たって薄毛の原因になるので、ノーパートにするのはすごくいいですね。あとは、カラーリングも明るい色がとても素敵です。

鉄崎:やまかなはどうですか?

伊熊:やまかなさんは、永遠不滅に人気のボブだなと。アッシュカラーがイマドキですね。この髪型はエイジングしてからでもできるので、お若い今だったらもっと冒険してもいいですね。

山﨑:今、髪を伸ばしている最中でもどかしい時期なんです。

伊熊:年齢を重ねると髪を長くするのが難しくなってくるので、若いうちにぜひ伸ばして楽しんでください。

グレイヘアにするタイミングは?

鉄崎:伊熊さんに相談したいんですが、僕は何もしないとほとんど白髪なんですよ、恵俊彰さんや吉川晃司さんなど、芸能人の方の中にも「グレイヘア」が増えています。いつごろからグレイヘアにしたらいいでしょうか?

伊熊:白髪が5割を超えたら、黒く染めるよりブリーチしたほうが、ナチュラルでいろいろな楽しみ方ができます。女性でも白髪が5割を超えると、黒いところをブリーチして白を増やす。白いところは色を入れられるので、ゴールドっぽいブロンドにしてみるとか、パープルやピンクなど、いろいろ楽しめるようになります。

鉄崎:グレイヘアにしたいけど、僕、ブリーチは髪と頭皮にダメージがあるのでなるべくしたくなくて、ヘアマニキュアを自分で塗ってるんですよ。一応、美容師の免許を持っているんです! ヘアマニキュアだと3週間に一度ぐらい塗らなきゃいけないし、黒い部分があんまり染まらないという悩みはありますね。

伊熊:最近美容院でのブリーチが変化していて、海外から入ったプレックス剤という薬剤を使うと、髪の傷みが減るんです。大人の世代でも、髪の裾や内側にピンクや緑を入れたりしますね。

鉄崎:ブリーチしても、昔より傷まないんだ!?

伊熊:髪の傷みはかなり少なくなりました。全部の髪ではなくハイライトっていう感じで、毛筋でブリーチしていく方法もあるかと思います。

抜け毛を減らすため「食生活」に注意

鉄崎:なるべく抜け毛を減らしたい人は、何を心がけたらいいですか?

伊熊:髪の毛は体の内側から出てくるものなので、食生活に注意するのが一番かなと思っています。男性で皮脂が多い方は、毛穴を詰まらせないよう揚げ物を控えてみて。栄養的には髪の材料であるタンパク質を取ったり、「髪は血余」といいますので血液を作るのに必須の鉄分を取る、それから亜鉛を取るなど、栄養バランスを考えましょう。

あとは、シャンプーする時に髪を洗うというより頭皮を洗う感覚で、指を置いて圧をかけるように動かしましょう。頭のトップのほうに血が巡っていくように、上向きに動かすといいと思います。

脱白髪染め


山﨑:
そして、伊熊さんは、書籍『脱白髪染めのはじめかた でもいきなりグレイヘアは無理!』を出されました。あらためて、どんな本か教えてください。

伊熊:最近「脱白髪染め」という言葉がSNSなどで流行っているのを聞いたことがありますか? 白髪染めは暗くなっていくので、白髪が増えていくと根元が富士山みたいになって、追いかけっこみたいなことになっていきますよね。その追いかけっこから脱するための染め方の技術だったり、おうちでできるケアの対策をまとめている本です。

鉄崎:ぜひ、気になる方は読んでみてください。最後になりますが、みなさんにメッセージをお願いします!

伊熊:髪を洗う時に、両手で頭を挟み、後頭部の中心線に向かって髪をかき上げていくようにすると、頭皮のマッサージになって血流が良くなります。それだけでも髪の毛の雰囲気が変わってくると思います。ぜひ、毎日の習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか。

鉄崎:とてもためになりました。ありがとうございました!
今回、お話をうかがったのは……伊熊奈美さん
美容エディター・ジャーナリスト。(公社)日本毛髪科学協会 毛髪診断士 認定指導講師。20年以上に渡り、女性誌などで美容記事を編集、執筆する。現代の毛髪科学に基づいたヘアケア法を生活に取り入れやすく提案する。著書に『脱白髪染めのはじめかた でもいきなりグレイヘアは無理!』(グラフィック社)、『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)がある。

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