
「第二、第三のミルク」ってどんなもの?
松田さん:牛乳と比べて糖質やカロリーが低く、動物脂肪がゼロ、しかも食物繊維が入っているので腸にもいいミルクです。なかでも一番メジャーで代表的な豆乳が、第二のミルク、アーモンドミルクが第三のミルクと呼ばれています。そのほか、オーツミルク、マカダミアナッツミルクなども出てきていますね。原口アナ:牛乳は動物性のミルクなんですか?
松田さん:はい。一方で第二、第三のミルクは植物性で、豆乳だとお豆を絞って、アーモンドミルクはアーモンドの果実を絞って作られています。
原口アナ:アーモンドの果実を絞ったら、アーモンドの香ばしさと牛乳のような濃厚さがあり、あのようなミルクが出てくるんですね!
松田さん:やはり果実ですからビタミンやミネラルも入っていますし、ナッツ類のコクもあるので、そのあたりも魅力だと思います。
なぜ、今注目されている?
原口アナ:最近よく見かけるようになったと感じています。なぜ注目され始めたんでしょうか?松田さん:やはりダイエット効果の高さですね! 健康志向もありますし、特にコロナ禍で中性脂肪やコレステロールが増えた人もいるのではないでしょうか。ボディメイクに励む、筋トレ男子や女子が増えている背景もあると思います。もうひとつ考えられるのは、大豆ミートも流行っているように、SDGsというかサステナブルという意識で植物性を選ぶ人が増えているのもあるのではないでしょうか。
原口アナ:たくさんの種類があって自分にはどれがいいのか、どれを選べばいいのかわからない……という人に、それぞれの特徴を教えていただけますか?
第二のミルク豆乳と主な第三のミルクの特徴
松田さん:植物性のたんぱく質を、第三のミルクという液体で簡単にチャージできるというのは大きなメリットだといえます。個別にご紹介していきます!第二のミルク、豆乳
たんぱく質が不足している人や、朝や昼ごはんをを抜いてしまう人は、まず豆乳を食事代わりに飲んでいただくと腹持ちもいいです。動物性たんぱく質のお肉をよく食べる人は、この植物性のたんぱく質も両方とることで、筋肉の吸収効率や合成力がアップします。第三のミルク、アーモンドミルク
松田さん:植物性のなかで、糖質もエネルギーも最も低いんです。牛乳よりも低いので、ダイエットや体を絞りたい人におすすめです。特にプロテイン太りしている人には、プロテインをアーモンドミルクで割ることをおすすめしています。そして、なんといってもビタミンEが血流促進してくれるので、肌や髪のターンオーバーにもいい効果があるんです。肌荒れや抜け毛が気になる人にもおすすめです。原口アナ:私もニキビなどの肌あれが気になるのでアーモンドミルクを飲み始めたのですが、そういう認識であっていますか?
松田さん:あってます! 特に朝飲むといいんですよ。朝は体内にコルチゾールという、代謝を低下させるストレスホルモンがたまっているので、そのときに飲むのが効果的です。
オーツミルク
松田さん:穀類のミルクなんですが、泡が立つので、カプチーノのようなカフェメニューにしたい人にはオーツミルクがおすすめです。穀類の優しい甘さがあるので、日本人好みといわれています。今後飲む習慣にしたい人におすすめは?
松田さん:やはりアーモンドミルクは飲みやすいです。意外と万人受けしますし、コレステロールもゼロ。糖質やエネルギーが低く、ダイエット中でも安心して飲むことができますよ。原口アナ:僕も割って飲んでいるんです。コーヒーなどをラテにして飲むととても飲みやすいので、習慣的に飲めるかなと思います。
松田さん:アーモンドミルクは温めても膜が張らないので、豆乳の代りにアーモンドミルクを使った鍋も美味しいですよ! あとは、割って飲むなら美肌効果も高まるトマトジュースがおすすめです。
原口アナ:バリエーション多く飲めるところも継続的に飲める秘訣ですね。
第三のミルクは一日にどのくらい飲んでいい?
松田さん:コップ1杯程度です。原口アナ:飲みすぎはダメですか?
松田さん:ダメですね。糖質も脂質もゼロではないので、たくさん飲むと太ってしまいます。
原口アナ:一日適量を飲み続けることが大切なんですね。
松田さん:水がわりにはしないこと! あくまでも食事の一部として活用してください。
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免責事項
今回お話をうかがったのは……松田真紀さん
1972年兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アンダーザライトヨガスクール公認講師。All About食事ダイエットガイド。年間1000人以上のカウンセリング,ワークショップ,講座など。著書「居酒屋ダイエット」(三笠書房) 監修「前田家の食卓」(幻冬舎)ヨガジャーナルオンライン連載。趣味はトライアスロン,ウルトラマラソン。