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芸術の秋!元タカラジェンヌに学ぶ演劇の面白さ

今回は「芸術の秋!元タカラジェンヌに学ぶ演劇論」ということで、演劇について知識を深めましょう! 元タカラジェンヌの永楠あゆ美さんに、「鉄崎幹人のWASABI」パーソナリティの鉄崎幹人、SBSアナウンサーの山﨑加奈がお話をうかがいました。永楠さんは、2006年から2012年まで宝塚歌劇団の宙組で男役として活躍。舞台『カサブランカ』などに出演されました。
※10月27日にSBSラジオ「鉄崎幹人のWASABI」で放送したものを編集しています。 

鉄崎:永楠さんが企画から携わったオール静岡ロケの映画『海の色は夢のつづき』が夏に公開され、その直前にはWASABIにもご出演いただきました。映画の反響はいかがでしたか?

永楠:みなさんに足を運んでいただき、静岡も浜松も立ち見が出るほど大反響をいただきました。

鉄崎:今回は、もともと宝塚歌劇団でお芝居をされていた永楠さんに、演劇について教わります。東京や静岡の中学校などで演劇の授業をされていたそうですが、どんなことを教えていたんでしょうか?

永楠:音楽の時間のコマをお借りして、静岡の学校ではみなさんと演劇を作ったり、東京でもワークショップのような形で、音楽に合わせてみんなで身体を動かしたり、踊りを踊ったりしています。

どんなお芝居から観るといい?

山﨑:お芝居を観ようと思っても、ハードルが高いなと思ってしまうのですが、どんなものから見始めたらいいですか?

永楠:漫画やドラマが原作のものも多くやっていますし、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」などストーリーを知っているものもあると思うので、全く知らないものより名前を聞いたことがあったりストーリーを知っていたりするものを観るといいと思います。私がオススメなのは、「ディズニープラス」という動画配信サービスで配信されている、ラップ調のミュージカル『ハミルトン』です。これまでのミュージカルと違っていて、音楽も心臓までズンズン響く感じですごくかっこいいです。

芝居を観るときのポイント

鉄崎:テレビではなく、お芝居を観るときのポイントはありますか?

永楠:演劇の歴史は紀元前からあり、いろんな人がいろんな形でやってきました。今の演出家や俳優も、例えば故・蜷川幸雄さんに師事していたなど、どの先生から教わったかなどの流派があるので、好きな流れがあると「この演出はあの人の舞台でも観たことがある」など時代を感じることができます。

鉄崎:蜷川イズムや三谷幸喜イズムを継承しているとか。一時は宮藤官九郎イズムがすごかったですよね。

永楠:人を笑わせられるコメディは、すごいエネルギーを持っているなと思います。

鉄崎:その演劇鑑賞には「五感が大事」だといいますが、自分も自然学校をやっているとき、同じように「五感を使って楽しむのが大事」だといいます。永楠さんが中学校で授業をするときには、五感を研ぎ澄ます時間を作るそうですが、どうやって研ぎ澄ますのでしょうか?

永楠:日常生活だと視覚に頼っている部分が多く、認識している範囲が少ないことを感じてもらいたいので、教室の中でぐるぐる歩き回ってもらうんです。ぶつからないようにスピードをあげてみたり、ゆっくり歩いてみたり、教室でひとりしか歩いていないようにするためにストップモーションしてみたり。最初はぶつかってしまうのですが、まっすぐ前を向いているけど後ろにも目があるような感覚で、みんなの息を合わせて空気を感じると、だんだん感覚が研ぎ澄まされて足音が聞こえるんです。

鉄崎:忍者の授業じゃないですよね(笑)。

永楠:でも、そんな感じです(笑)。そういうことをやっていると、自然学校など外に出たときに葉っぱの擦れる音、車の走る音など、日々見落としているもの、聞き逃しているものが感じられるようになって、同じ時間でより豊かな経験ができるようになります。

鉄崎:豊かだし楽しみが広がるよね。

山﨑:働いていると忘れがちなことですね。

即興演劇のワーク「ワンワード」

永楠:インプロという演劇の中のひとつの手法で、即興演劇のひとつなんですが、「ワンワード」というワークがあります。例えば、私が「今日は」といったら、鉄崎さんが「朝」、山﨑さん「パンを食べました」と順番に好きなワンワード(文もしくは単語)を言って、ストーリーをつくっていきます。何周かして、ストーリーが完結したらおしまいです。

ポイントは、相手が言ったワンワードを大切にしながら、次につなげていくことです。また、「ストーリーをどこで終わらせるか」も一緒に取り組むみんなでつくるので、誰かが思い切って、ここで終わらせる!というアイデアを持ち込むのもポイントです。

この「ワンワード」を企業研修や学校などでもやっているのですが、いろんなアイデアが出てくるのはすごく楽しいじゃないですか。みなさんどうなるかわからないから怖いんですが、それを楽しめるモチベーションがあると、企業の中でも新しい発想が生まれたりします。

鉄崎:我々はテレビやネットを見たりラジオを聞いたりと、生活の中で楽しませてもらっていることばかりだから、自分たちで楽しもうと想像力も膨らむし演劇を見る目も変わるかもしれません。

山﨑:知見が広がりますね。

鉄崎:今回は、いろいろ教えていただきありがとうございました。
今回、お話をうかがったのは……永楠あゆ美さん
元タカラジェンヌ。東京都出身。2006年から2012年まで宝塚歌劇団の男役として舞台「カサブランカ」などで活躍。退団後、舞台に限らず俳優として活動の幅を広げる中で、2020年静岡県焼津市へ移住。演技を用いたワークショップや講演も行っている。

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