中性脂肪やコレステロールを増やす食べ物、減らす食べ物
※9月30日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。
中性脂肪やコレステロールを【増やす食べ物】
原口：健康診断で中性脂肪やコレステロールの値が高いと言われてしまったら、食べ物を見直す人が非常に多いと思います。中性脂肪やコレステロールは、食べ物だとどういうものに含まれているんでしょうか？中性脂肪の場合
松田：丼ものやラーメンなど糖質が多く含まれているもの。あとは、甘いジュースやお菓子もです。実は脂と同時に糖質も中性脂肪を増やす原因になるので注意してください。牛肉や豚肉に含まれる、飽和脂肪酸を含む動物性脂肪や揚げ物などは控えた方がいいです。原口：「おいしいものは、脂肪と糖でできている」というCMもありますが、だからこそ増えるんですね。みんなが食べなければ問題になりませんからね。
松田：食べやすくて美味しいからついつい食べてしまうんでしょうね。量をたくさん食べすぎなければラーメンに罪はないんですよ。
原口：量が重要だから、好きな人は回数を減らすことを求められるんですね。コレステロールはどうですか？
LDL（悪玉）コレステロールの場合
松田：LDL（悪玉）コレステロールが増えている人は、野菜全般不足している人が多いです。海藻類やきのこを日頃から食べない人も増えやすいです。やはり、緑黄色野菜や大豆、海藻類を摂っていただくことが大事です。また、発酵食品や食物繊維の不足で腸が乱れている人も増えやすいです。原口：若い時には、ラーメンや丼ものを食べても表に出てこないと思うのですが、年を取って出てくるのはどうしてですか？
松田：やはり加齢とともに身体の代謝が落ちてくるので、中性脂肪やコレステロールを消費できなくなって蓄積してしまいます。そこから炎症が起こったりすることもあるかと思います。
中性脂肪や悪玉コレステロールを【減らす食べ物】
原口：中性脂肪、LDL（悪玉）コレステロールを減らしてくれる食品は何ですか？ぬるぬるねばねば系
松田：もずく、めかぶ、わかめなどの海藻類、オクラ、なめこ、あとは果物にも含まれている水溶性食物繊維が、中性脂肪やLDL（悪玉）コレステロールを吸着して体外へ排出してくれる優れものです。緑黄色野菜・ネギ類
松田：トマト、にんじん、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、ニンニク、玉ねぎなどのネギ類、これらに含まれるポリフェノールがHDL（善玉）コレステロールを増やし、中性脂肪やLDL（悪玉）コレステロールによる血管の炎症を予防してくれます。魚
松田：タンパク質の摂り方もポイントがあります。肉よりも魚や大豆から多く摂るといいです。なぜかというと、青魚の油に含まれるオメガ3系脂肪酸が、中性脂肪やLDL（悪玉）コレステロールによる炎症を抑えてくれます。大豆など豆類、ごまなど種子類
松田：大豆イソフラボンやゴマリグナンの抗酸化作用が、LDL（悪玉）コレステロールを下げてくれる研究結果が出ています。オリーブオイルやアーモンドなどのナッツ類
松田：含まれているオレイン酸が、LDL（悪玉）コレステロールを減らしてくれます。原口：気にかけながらバランスよく食べていくのが大事だなと、あらためて思いました。これから寒くなっていくにつれて、鍋が美味しくなってきますので、鍋で野菜を摂取しながらバランスよく摂っていくのが必要になってきますよね。
松田：鍋は優れものだと思います！野菜も摂りやすいですしね。
原口：みなさんも上手に活用しながらバランスよい食事生活に気をつけてください！
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免責事項
今回お話をうかがったのは……松田真紀さん
1972年兵庫県生まれ。管理栄養士。日本抗加齢医学会認定指導士。アンダーザライトヨガスクール公認講師。All About食事ダイエットガイド。年間1000人以上のカウンセリング、ワークショップ、講座など。著書『居酒屋ダイエット』（三笠書房）、監修『前田家の食卓』（幻冬舎）、ヨガジャーナルオンライン連載。趣味はトライアスロン、ウルトラマラソン｡
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