テーマ : 医療・健康

HPV検査、公的がん検診に導入 30歳以上、来年4月から

 厚生労働省は18日、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を調べる検査について、来年4月から国が推奨する公的検診に導入する方針を固めた。有識者検討会で了承された。各市区町村が準備の整ったタイミングで開始できる。対象は30歳以上の女性で、特に60歳以下に推奨する。
 従来の細胞診検査は2年に1回だが、HPV検査は原則5年に1回で、負担軽減が期待できる。
 陰性の場合は5年に1回だが、陽性の場合は細胞診を実施して、問題がなくても1年後にHPV検査をする必要がある。20代は従来通り2年に1回の細胞診。30歳以上にHPV検査を導入するかどうかは、自治体ごとに判断する。
 細胞診は子宮頸部の細胞を採取し、顕微鏡でがんの有無などを調べる。対象は20歳以上で特に69歳以下に推奨している。頻度が高いことが受診者の負担となっていた。
 HPV検査は採取した細胞からウイルスの有無を調べるため、がんになる前にリスクが分かる。ただ治療の必要のない、一過性の感染者も陽性となってしまうという課題がある。

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