テーマ : 医療・健康

小学生のほぼ半数が花粉症を実感 ロート製薬の調査、生活に影響も

 0~16歳の子どもの42・6%、小学生ではほぼ半数が花粉症を実感している―。花粉症シーズンの本格到来を前に、ロート製薬が7千人超の親を対象とするアンケート結果を公表した。0~16歳では10年前から約10ポイント上昇し、勉強に集中できないなど日常生活への影響もみられた。専門家は生活環境の変化に加え、親の花粉症発症率の高さも要因と指摘している。

舞い上がるスギの花粉
舞い上がるスギの花粉

 1月24、25日、子どもを持つ7131人にインターネット調査を実施した。21・8%が病院で花粉症の診断を受けたと回答し、症状などを踏まえて「多分花粉症だと思う」とする回答も20・8%あった。対象を小学生に絞ると、この二つに当てはまる回答は47・4%に上った。
 現在小学生の子どもが発症した年齢は平均5・8歳で、症状は鼻水、目のかゆみ、くしゃみの順に多かった。24・9%が「授業など勉強に集中できない」と答え、「夜眠れない」「外で遊びを楽しめない」も目立った。
 日本医大耳鼻咽喉科の大久保公裕教授は、子どもが外で遊ぶ頻度が低くなって細菌に触れる機会が減り、花粉に免疫反応を起こしていると分析。「親子で体質が似ることで、花粉にアレルギー反応を示す子どもが増えている」とした。

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