テーマ : 医療・健康

糖尿病の薬不足、対策を要望 ダイエット目的で使用か

 日本糖尿病協会は7日、糖尿病の薬が治療以外の目的で使われるなどして不足し、患者に大きな影響が出ているとして、厚生労働省に薬が安定的に供給されるよう対策を求める要望書を提出したと発表した。提出は6日付。一部の薬は、自由診療でダイエットのために使われているとの指摘がある。
 需要が増えているのは2型糖尿病の治療に使う「GLP―1受容体作動薬」と呼ばれるタイプの薬。同じ成分を含んだ別の薬が、食欲を抑える作用があるとして肥満症の治療薬としても承認されている。
 「GLP―1ダイエット」などと称して糖尿病薬を紹介するホームページがあり、目的外使用の増加が品薄の要因の一つとなっている。厚労省は、医療機関などに、必要量のみの購入や適正使用を呼びかけている。
 要望書は、GLP―1受容体作動薬だけではなく他のタイプの薬も、原材料費高騰などの影響で供給が不安定になっていると指摘。「医療機関や患者・家族からは不安が寄せられている」と訴え、厚労省に追加の対策を求めた。

いい茶0

医療・健康の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞