「ブルターニュの光と風 フランス神秘と伝統の地へ」@静岡市美術館
フランス、ブルターニュというと皆さんは何を思い浮かべますか?
お料理が好きな人はブルターニュの塩、バターなどを思い浮かべるかもしれません。
フランス北西部にせり出すブルターニュ半島。
海岸線には入り江や断崖があり、内陸には草原が広がる豊かな自然のある地域です。
このブルターニュにまつわる絵画を集めたカンペール美術館所蔵の作品などを展示した
『「ブルターニュの光と風」フランス神秘と伝統の地へ』が開催されている静岡市美術館に行ってきました。
こちらは「コンカルノーの鰯工場で働く娘たち」というアルフレッド・ギユの作品。
光の反射した海や人物の美しさはもちろん、女性が頭につけている民族衣装のレースの透け感、
輝きも素敵な作品です。
今はマグロ漁で栄えるコンカルノーの港町の風景、静岡と通じる所も感じました。
同じギユが描いた「さらば!」という作品。こちらにも波がかかってきそうな臨場感、そして
海の持つ厳しさが伝わってきます。
ブルターニュには特有の文化や自然を求めてクロード・モネやポール・ゴーギャンなど画家が集まってきたそうです。
今回の展覧会ではクロード・モネの最初期の油絵と30年後の作品が並んで展示されています。
モネの作風の変化も興味深かったです。
モネの描く「アンティーブ岬」は空、海、松が光を浴びてきらめいて美しく、自分が岬に立っているような気分になりました。
海や牧草地、人々の暮らしなど展覧会を見終わるとブルターニュを旅したような気持ちになりました。
芸術の秋、おすすめです(^^)
10月22日まで静岡市美術館で開催されています。#静岡市美術館