丁子屋さんで始まった「宿場なう」、しらが染めは「美玄香」
先日、40年ぶりに茅葺屋根の葺き替えが終わった静岡市駿河区丸子にある丁子屋さんに行ってきました。
茅が黄金色に輝いて見えてとっても綺麗でした!見るなら今だと思います!!
いま、丁子屋さんでは茅葺屋根の完成記念展として資料室で「宿場なう」とうかいどう道がつなぐ53宿STORYという展示会が開かれています(入場無料、丁子屋定休日は休み)
丁子屋さん所蔵の歌川広重「東海道五拾三次」(保永堂版)を毎月5宿ずつ物語とともに展示してあります。丁子屋さん所蔵の保永堂版の55枚はとっても保存の状態が良く、専門家が見ても刷りがきれいだという本当に貴重な作品なんだそうです。まさに東海道の宿場にある丁子屋さんで、200年前の東海道といまの東海道を浮世絵見ながら感じとることができます。
初回は関宿などが展示されています。(一番左)浮世絵の美しさはもちろん、解説も面白いんです。
関宿の本陣を描いた浮世絵には、当時販売されていたおしろい「仙女香」としらが染め「美玄香」(びげんこう)の看板が描かれています。200年前のしらが染めの宣伝が絵の中に描かれているんですよ!そしてその仙女香と美玄香がどこで売られているか、よ~く見ると販売者の住所氏名まで書いてあるんです。浮世絵が広告の役割も果たしていた事がこの一枚からも良く分かります。いつの世も美しくいたい女性の気持ちには変わりがないんですね。浮世絵を楽しく鑑賞する解説も面白く書いてありますので、読みながら楽しんでください!(^^)へぇ~と思う事がたくさんありますよ!
丁子屋十四代目の柴山さんと、展示を監修しているデザイナーの牧野美和さんと。
とろろ汁を食べて、旅人の装いをして静岡市丸子にいながら先人に思いをはせ、旅気分が味わえました。歌川広重の「東海道五拾三次」(保永堂版)は展示を替えながら1年かけて物語が完成します。
今は茅が葺きたてで輝いていてとっても綺麗です!ぜひ一緒に展示も楽しんでください、オススメです(^^)/