フィナンシェいかが 戸田の特産品タチバナ使用 沼津の菓子店 伊豆の国の企業開発
土産物企画、開発、卸売りなどを担うスプレッド企画(伊豆の国市、袰岩=ほろいわ=敬蔵代表)と菓子店ヴォワ・ラクテ(沼津市、大和美佐子代表)は、同市戸田地区の特産品タチバナを使ったフィナンシェを開発し、2月から同店で販売を始めた。袰岩代表は「サービスエリアや駅構内、ドライブインにも販路を広げ、タチバナの認知向上につなげたい」と話す。
タチバナは日本固有のかんきつで、同地区が国内北限で最大の自生地。皮に苦みがあり実が小さく、加工に手間がかかるため、商品開発に向かないとされていた。
昨年11~12月に戸田森林組合が収穫、冷凍したタチバナを、三ケ日みかんの加工販売を行う食肉販売業フードランド(浜松市)が皮ごとペースト加工した。アーモンドの粉末や卵白などと混ぜてしっとりと焼き上げ、プレーンとチョコの2種類を1個税込み237円で販売している。
大和代表は「香りを残しつつ苦みもあり、タチバナらしさが感じられる商品。桃の節句ともゆかりがあるので、この時期に楽しんで」とアピールした。