
2025年は昭和元年から数えて100年目。「昭和100年愛されごはん」、7月18日はこれまでの放送から暑い夏にパワーをもらえるあつあつグルメを紹介します!
静岡市葵区瀬名川の住宅街に店をかまえるお好み焼き店「あずさ」。昭和53年創業。地元から愛される関西風のお好み焼きと焼きそばが自慢です。
<客>
「お好み焼き食べたくなるとここに来る感じ。ソースが結構濃厚でおいしい。値段はリーズナブルでボリュームが結構ある。安定のあずさの味」
看板メニューのお好み焼きミックス玉。豚・イカ・エビが入った食べ応え抜群の一品です。ふっくらとした生地に関西特有の辛めのソース。おいしさの秘密は生地にありました。
<2代目店長 寺内若菜さん>
「生地に出汁を使っていること、少しだけ大和芋が入っている。ソースだけじゃなくて出汁を感じることでうまみが増します」
2代目の店長、寺内若菜さん。8年前に伯父の明生さんから店を引き継ぎました。
<寺内店長>
「物心ついた時から食べていて、この味はなくしたくないなっていうのがあって継ぎました」「静岡で『お好み焼きと言えばあずさ』と言われるように頑張っていきたい」
静岡県西伊豆町の大衆食堂、『河津屋食堂』です。創業は大正15年、2025年で100年目を迎えました。
<4代目 大矢孝徳さん>
「おすすめは肉丼です。うちは元々肉屋なので、これが名物になります」
食堂で一番の人気メニューは「肉丼」です。具はシンプルに玉ねぎと豚ロース。「うな丼」をヒントに甘めのタレで仕上げました。店は100年前に初代の店主が静岡県河津町から静岡県西伊豆町に移住して開きました。当初は精肉の卸なども営んでいて、肉丼の誕生につながりました。
<3代目 大矢次夫さん>
Q.肉丼の命は?
「この継ぎ足し継ぎ足しのタレなんですよ。戦前からあったという話なので、もう80年ですか。砂糖や醤油など、肉のうまみが入っているので、すぐには真似ができない。」
豚肉は焼くのではなく、生のままタレに入れて軽く煮るのが河津屋食堂のスタイルです。時を重ねた秘伝のタレが肉に染み込みます。
<大矢孝徳さん>
「いらっしゃいませ。先にこれ5個行きますね」
<客>
Q.肉丼歴はどのくらい?
「35年くらい経つかな、もっと行くかな、40年くらい。これは仁科のソウルフード」
厨房に立つ3代目、次夫さんは来てくれた人のために心を込めて腕を振るいます。
<大矢次夫さん>
「かつてのキャッチフレーズは『地元の料理番』。やはり地元でいろいろなことを引き受ける形で『料理番です』と言えるようにずっといたい」
JR浜松駅から車で約15分。昭和54年創業の「パピオット」です。名物はなんといっても開店当初から続く「炭焼きハンバーグ」。地元の人には炭焼きハンバーグの元祖として知られています。パピオットのハンバーグは牛肉100%。肩、スネ、モモ肉など配合は創業当時のままです。卵や牛乳などのつなぎを一切使わないのもパピオット流です。
創業当初から守り続けている味があります。ハンバーグにかける「デミグラスソース」です。牛骨、牛スジ、玉ねぎなどを14日間かけてじっくり煮込みます。
<パピオット 澤木益之さん>
「これがなかったらやってこれてなかったんじゃないかと思うくらい、うちの命だと思います」
守り続けてきた味と歴史はいま、娘の香余さんと、孫の唯花さんが受け継いでいます。
<パピオット 岡嶋唯花さん>
「(無くなるのが)もったいないというのが一番最初にきちゃうから。親孝行じゃないけど、じいじ孝行のために」
<澤木さん>
「俺の代で終わると思っていたから、後を継いでくれればうれしいよね。おじいちゃんとしてうれしい」
現在は家族3世代で店を切り盛りしています。
「目指せ100年!」

