夏ならではの食べ方は…創業昭和23年「静岡おでん おがわ」(静岡市葵区)【昭和100年愛されごはん】

2025年は昭和元年から数えて100年目。愛され続ける名店の味を紹介します。今回は静岡おでんの老舗で、夏ならではの食べ方を初体験してきました。

<LIVEしずおか 杉本真子キャスター>
さあ、出水さん、私たちは静岡市の浅間通り商店街にやってきました。ここ(浅間通り商店街)で楽しめるのが静岡のグルメなんですけど、今回の愛されごはんは、こちらの「静岡おでん おがわ」です。

<Nスタ 出水麻衣キャスター>
待ってました!静岡おでん!

<杉本キャスター>
そうなんです。「おがわ」は75年以上の歴史があるお店なんですよ。

<出水キャスター>
この土地に住んでいる方は、食べたことがないという方はいらっしゃらないぐらい?

<杉本キャスター>
ソウルフードです。お店のこの看板、出水さん、読めますか?

<出水キャスター>
「静岡市では、『おでん』と『かき氷』を一緒に食べるのが常識」!ちょっと想像がつきません。

<杉本キャスター>
行ってみましょう!

<出水キャスター>
こんにちは。

<静岡おでん おがわ 小川光枝さん>
こんにちは、いらっしゃいませ

<出水キャスター>
いい香りですね。串に刺さっているんですね。

<小川さん>
そうなんですよ。

<杉本キャスター>
小川さん、中でもおすすめの串はありますか?

<小川さん>
そうですね。なんといっても黒はんぺんと牛すじは外せないですね。

<出水キャスター>
白いはんぺんは知っていますが、黒はんぺんとは何でしょうか?

<小川さん>
イワシやサバでできています。

<出水キャスター>
体に良さそうですね。青魚大好きです。

<杉本キャスター>
これだけではなくて、組み合わせるものがあるんですよね?

<小川さん>
夏はかき氷といただくんです。

<出水キャスター>
初耳です!なぜそんな組み合わせが生まれたんですか?

<小川さん>
昔、子どもたちがプールの帰りに体を冷やしたあとおでんを食べて、また暑くなったら今度はかき氷を食べて、と交互に食べるのが静岡流の食べ方なんです。

<出水キャスター>
無限ループできますね。

<出水キャスター>
いただきます。まず、お魚の粉のお出汁がふわっと香るんですけど、噛めば噛むほどこの黒はんぺんの旨味、お魚のうま味がちゃんと口の中に広がります。

<小川さん>
ありがとうございます。肉厚の黒はんぺんを使っていますので。

<出水キャスター>
色合いが濃いので、味付けもしっかりしているのかなと思いきや、すごく優しい味ですね。

<小川さん>
だから何本でもいただけちゃうんです!

<出水キャスター>
まさにそんな感じです!

<杉本キャスター>
出水さん、忘れてはならないのがこのかき氷です。

<出水キャスター>
おでんの後にかき氷とは斬新ですけど、よく考えたら温かいものと冷たいものの無限ループって最強ですね。なめらかですし、果肉も甘いですね。

<小川さん>
「カンロ」というシロップも家で煮ているんですよ。

<出水キャスター>
これも止まらない。右手にスプーン、左手にクシという状態になりそうですね。これは危険。そもそもこのかき氷を始めたきっかけは何だったんですか?

<小川さん>
私が嫁いで50数年になりますが、その時からかき氷はやっていまして、製氷業をやっていたんです。
これが、製氷業の時に使っていた道具なんですよ。

<出水キャスター>
この大きなのこぎりで手で切ってらっしゃったんですか?

<小川さん>
そうなんです。

<出水キャスター>
うわあ、ずっしりですね。これ多分2キロじゃきかないかも。重労働ですね。

<小川さん>
そうですね。大変だったと思います。

<杉本キャスター>
この氷を入れる袋はいつ頃のものですか?

<小川さん>
50年ぐらい前のものなんですよ。

<杉本キャスター>
よく見ると電話番号の表記も今と違いますね。

<出水キャスター>
随所に歴史を感じる「おがわ」さんですけども、これだけ長い間、この土地でご商売をして多くの方に愛される秘訣というのはなんでしょうか。

<小川さん>
特にこれといった秘訣はないんですけど、先代に言われたことを忠実に守るというか、本当に想いを受け継いでいるだけで。「地味な仕事でも一生懸命コツコツやることが何よりも大事だよ」と常に言われていました。

<杉本キャスター>
出水キャスターは初めて静岡おでんを食べたんですよね。

<出水キャスター>
話には聞いていましたが、口にすると思わず二刀流になっちゃいますね。おでんとかき氷というのが新たな発見でした。

<杉本キャスター>
静岡おでんの特徴は串に刺さっていたり、おだしの黒さだったりしますが、食べると意外とさっぱりしているんですよね。

<出水キャスター>
今回、私も特別にいくつかお土産に買って、後でお弁当と一緒に食べたんですけど、大根も卵もはんぺんも、全部おいしかったです。

<杉本キャスター>
出水さんもお土産にとおっしゃっていましたが、お客さんの中には自宅からお弁当箱を持ってきて、おでんを買っていく方もいらっしゃるそうですよ。

<出水麻衣キャスター>
おうちで食べるのもよし、お店でかき氷と一緒に食べるのもよし、色んな楽しみ方ができるなと思いました。

<杉本キャスター>
お出汁と共に受け継がれてきた静岡おでんの味は、今後も更に受け継がれていきます。

〇お店情報〇
住所:静岡市葵区馬場町38
電話:054-252-2548
時間:10:00~18:30
休み:水曜

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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